「詩」と「言葉」のコラージュ、
作家たちの詩的想像力の源泉をたどる
詩を読む/詩人を読む
メルヴィル、ドライサー、ヴォネガット、オニール、ポー
詩的風景の向こう側
マッカラーズ、アンダスン、ホーソーン、カーソン、オースター、デリーロ
詩的想像力のポリティクス
テネシー・ウィリアムズ、メルヴィル、ヘンリー・ジェイムズ
詩人たちのアメリカ
ダンバー、カーヴァー、チャック・ベリー、サンフランシスコ・ベイ・エリアの詩人たち、そして、ロバート・フロスト
はじめに—詩と言葉についてのコラージュ
(藤本 雅樹)
第一部 詩を読む/詩人を読む
◉第一章
デモクラシーの断片
—メルヴィルの『戦争詩篇』を読む
(西谷 拓哉)
◉第二章
ドライサーと詩
—ウォバッシュ川のザリガニと聖母マリアの行く末
(吉野 成美)
◉第三章
「疑い」の技巧
—カート・ヴォネガット作品における「詩」の不安定性
(三宅 一平)
◉第四章
サイクルのなかの詩人気質のドリーマー
—ユージーン・オニールの『詩人気質』をめぐって
(貴志 雅之)
◉第五章
北米の一詩人に魅せられて
—阿部知二の卒業論文「詩人エドガー・アラン・ポウについて」
(池末 陽子)
第二部 詩的風景の向こう側
◉第六章
アウラとしての抒情
—カーソン・マッカラーズの『結婚式のメンバー』を読む
(西山 けい子)
◉第七章
フィクションとしての自叙伝に秘められた詩的想像力
—シャーウッド・アンダスンの『物語作者の物語』一考察
(田中 宏明)
◉第八章
ナサニエル・ホーソーンの庭園、塔、洞窟
—『大理石の牧神』における風景論
(稲冨 百合子)
◉第九章
モナーク蝶の飛翔
—レイチェル・カーソンのエコロジカルな想像力
(浅井 千晶)
◉第十章
アメリカの翳り(サンセット)と持続する生の可能性
—ポール・オースターの『サンセット・パーク』における老い
(内田 有紀)
◉第十一章
蘇るポストヒューマン・バートルビー
—ドン・デリーロの『ボディ・アーティスト』を導きの糸として
(渡邉 克昭)
第三部 詩的想像力のポリティクス
◉第十二章
テネシー・ウィリアムズの詩的想像力
—「キックス」と『欲望という名の電車』をめぐって
(古木 圭子)
◉第十三章
弔いなき愛国者の「死」
—メルヴィルの『イズレイル・ポッター』における「詩的想像力の正義」
(大川 淳)
◉第十四章
トランスベラム・ヘンリー・ジェイムズ
(水野 尚之)
◉第十五章
四次元の扉を開く
—ジェイムズ文学と超空間の交錯
(中村 善雄)
第四部 詩人たちのアメリカ
◉第十六章
詩人と黒人兵士たち
—ポール・ロレンス・ダンバーの時代意識
(里内 克巳)
◉第十七章
幸せと贖(あがな)いのサンドイッチ
—詩人カーヴァーと『水と水とが出会うところ』
(橋本 安央)
◉第十八章
木陰で歌う詩人たち
—ジョニー・B・グッドとは誰なのか
(水野 眞理)
◉第十九章
アメリカ詩のゴールドラッシュ、サンフランシスコ・ベイ・エリア
(原 成吉)
◉第二十章
詩を求めて
—ロバート・フロストの初期詩篇を読む
(藤本 雅樹)
◉編集後記
—「詩なるもの」(ポエジー)に寄せて(池末 陽子)
索引
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