著者・訳者 |
編著:田中 千惠子プロフィール
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ジャンル | 外国文学評論 |
出版年月日 | 2024年12月10日 |
ISBN | 978-4-86780-057-7 |
判型 | A5判並製 |
ページ数 | 248 |
定価 | 本体2,600円+税 |
在庫 | 在庫有り |
フィチーノ、ヘルメス主義、中世北欧のルーン魔術、
中世ロマンスからドイツ・ロマン派、
フリーメイソン、ブルワー=リットン、レヴィ、
キャロル、フランス19世紀文学、そしてユングまで――
西洋に生き続けてきた魔術とその思想――
本書は文学のなかの魔術の系譜を浮き彫りにし、
古代から現代まで、魔術の隠された〈知の歴史〉を
文化越境・領域横断的に炙りだす。
魔術の秘密の扉がいま開かれる。
◉序 章
西洋の魔術とその歴史(田中 千惠子)
第一部 古代・中世・ルネサンス期における文学と魔術
◉第一章
フィチーノ、プラトン的・偽プラトン的伝統、魔術
—ルネサンス・ヘルメティズム研究(根占 献一)
◉第二章
中世北欧のルーン魔術(小澤 実)
◉第三章
中世ロマンスにおける魔術
—「思いもよらぬこと」を思う(横山 安由美)
第二部 ロマン主義から近代魔術へ
◉第四章
ドイツ・ロマン派と魔術
—魔術の言語と詩のことば(鈴木 潔)
◉第五章
フリーメイソンから近代魔術へ
—「自己宗教」の変容(吉村 正和)
◉第六章
E・ブルワー=リットンの魔術とゴシック
—『ポンペイ最後の日』と『幽霊屋敷』(田中 千惠子)
第三部 近代から現代へ—文学・魔術・ユング心理学の地平
[エッセイ①]
認識論から見たエリファス・レヴィのオカルティズム(鈴木 啓司)
[エッセイ②]
「近代」は魔に始まり魔に終る
—たとえばキャロルの数学魔術(高山 宏)
◉第七章
フランス十九世紀文学にみる音楽の魔力(中島 廣子)
◉第八章
ユングと魔術
—脱魔術化から再魔術化へ(渡辺 学)
索引
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