• 小鳥遊書房

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Details of the book書籍詳細

近刊
情動の力
文学/文化批評の可能性
  • 情動論の批評的可能性を探り、
    文学/文化が孕む「情動の力」を掘り起こす——

    著者・訳者
    編著:武田 悠一プロフィール
    編著:武田 美保子プロフィール
    ジャンル 文学、文化/評論
    出版年月日 2024年10月10日
    ISBN 978-4-86780-058-4
    判型 A5判並製
    ページ数 336頁
    定価 本体(3,500円+税)
    在庫 予約受付中

    情動は扇動し、感染し、伝播する!

    情動論の批評的可能性を探り、
    文学/文化が孕む「情動の力」を掘り起こす——

    オスカー・ワイルド、谷崎潤一郎、セルゲイ・トレチャコフ、リチャード・ライト、アドリエンヌ・ケネディ、コリンズ『白衣の女』、メルヴィル「書記バートルビー」、アトウッド『誓願』、リンチ『ロスト・ハイウェイ』、スポーツと情動と身体性……

    序章◉情動論の可能性(武田悠一・武田美保子)

    1 はじめに/2 情動論的転回/3 スピノザの情動論/4 情動の脳科学/5 情動の映画論6 情動の政治学/7 情動に触れる批評

    第1章◉情動と芸術生成
    —オスカー・ワイルドと谷崎潤一郎を中心とした比較芸術研究—(日髙真帆)

    1 はじめに2 情動の多様な定義3 ドリアン・グレイの二枚の肖像/4 サロメの踊りと情動の交錯5 「刺青」に見る絵画と身体表現6 舞台芸術・映像芸術と情動7 おわりに

    第2章◉情動的体験としての映画
    —『ロスト・ハイウェイ』における物語の歪曲、クロースアップ、音楽性—(武田悠一)

    1 映画は情動的な体験である2 認知主義理論の真価3 メビウスの帯4 精神分析の根幹5 心因性6 多重人格7 カント的崇高と映画体験8 顔とクロースアップ10 映画の手触り

    第3章◉触発し/触発される身体(梶原克教)

    1 スポーツ/情動/出来事2 身体/言説/情動3 身体の従属性/身体の可塑性4 身体の可塑性/状況の可鍛性

    第4章◉苦しみのトリアージ
    —トレチャコフとライト作品の情動表象から考える—(亀田真澄)

    1 はじめに——苦しみの重さと軽さ2 社会的同情から共感の宣伝へ3 感情共同体のプロパガンダ4 トレチャコフ『デン・シーフア』における「感情の社会的重さ」5 ライト『ネイティヴ・サン』における「恥のしるし」6 結び

    第5章◉恥という情動
    —『白衣の女』における触発の構図—(武田美保子)

    1 はじめに2 感染する手3 パラノイア的推察による女性化と恥4 階級詐称と情動5 神経過敏な人物たちと「共感」の哲学6 クィアネスと肥満体の変容/7 おわりに

    第6章◉触発としての「受動的抵抗」
    —「書記バートルビー」をめぐって—(武田悠一)

    1 はじめに2 嫌悪と軽蔑3 カント的崇高4 ニーチェ的ルサンチマン5 「あらゆる否定の彼方にある否定主義」6 「絶対的潜勢力」7 労働拒否8 分析(へ)の抵抗9 革命の原理10 資本主義の欲望11 労働と所有

    第7章◉アドリエンヌ・ケネディの
    一幕劇における記憶、情動(
    鵜殿えりか

    1 はじめに2 アドリエンヌ・ケネディについて3 ケネディ劇の評価4 情動、記憶5 『黒人のファニーハウス』6 『梟は答える』7 『映画スターは黒白で演じよ』8 おわりに

    第8章◉『誓願』における〈怒り〉の倫理
    —歴史を書くということ—(武田美保子) 

    1 はじめに2 ギレアデ国成立の背景3 トラウマと情動4 伝播する〈怒り〉5 〈怒り〉の倫理性6 女性たちの絆7 歴史を書く行為8 おわりに

    終章◉情動論の批評的展開(武田悠一・武田美保子)

    1 はじめに2 心と体3 問題となる身体4 共感をめぐって5 情動のジェンダー化6 構築主義的情動論/7 感情労働8 情動の倫理性と政治性

    あとがき

    索引

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2020 TAKANASHI SHOBOU

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