• 小鳥遊書房

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Details of the book書籍詳細

新刊
SF評論入門
  • SF評論は、いかにSF的現在を、そして現在 SFを語りうるか?
    いま「S Fを語ること」の楽しさが、ここにある!
    著者・訳者
    編著:荒巻 義雄プロフィール
    編著:巽 孝之プロフィール
    ジャンル SF 評論
    出版年月日 2024年8月30日
    ISBN ISBN978-4-86780-055-3
    判型 A5判並製
    ページ数 472頁
    定価 本体3,800円+税 
    在庫 在庫有り

    SF評論に何ができるか?

    20世紀中葉、安部公房はSFを「この名づけがたきもの」と呼んだ。
    21世紀現在、世界はSF化してしまった。
    荒巻義雄の言う「SFする思考」は新しい日常の随所に浸透している。

    ならばSF評論は、いかにSF的現在を、そして現在 SFを語りうるか?
    本書は古典SFから現在SFにおよぶ多くのテクストに対峙しつつ、ベテランSF評論家たちの来るべきSFのヴィジョンを透視する力作論考 12本を結集。
    論及されるのはメアリ・シェリーからヴェルヌ、ウェルズ、アシモフ、クラーク、ハインライン、レム、バラード、ゾリーン、ディック、ヒューガート、クライトン、ギブスン、シャイナー、イーガン、そして我が国の沼正三、光瀬龍、小松左京、星新一、筒井康隆、石川喬司、豊田有恒、平井和正、山野浩一、三枝和子、高野史緒、伊藤計劃、倉田タカシ、藤本タツキに至るまで。

    いま「S Fを語ること」の楽しさが、ここにある!

    『SF評論入門』緒言(巽 孝之)

    ————

    ◉序説(巽 孝之)
    SFをいかに語るか—SF評論入門のために

    ————

    第一部 古典SFをどう語るか
    序文(巽 孝之)


    ◉第一章(忍澤 勉)
    『ソラリス』に交差する二人の視線—レムの「神学」とタルコフスキーの信仰 


    ◉第二章(藤元 登四郎)
    ディック『高い城の男』と易経

    第二部 SF作家をどう語るか
    序文(巽 孝之)


    ◉第三章(石和 義之)
    アイザック・アシモフの想像力—帝国主義の時代に生まれて


    ◉第四章(宮野 由梨香)
    光瀬龍『百億の昼、千億の夜』の彼方へ


    第三部 SFジャンルをどう語るか

    序文(巽 孝之)


    ◉第五章(礒部 剛喜)
    国民の創世再び—第四次世界大戦下のハインライン『宇宙の戦士』


    ◉第六章(岡和田 晃)
    「未来学」批判としての「内宇宙」
    —山野浩一による『日本沈没』批判からフェミニスト・ディストピアまで


    ◉第七章(横道 仁志)
    バリー・ヒューガート『鳥姫伝』論—断絶に架かる一本の橋


    第四部 SFとテクノロジーをどう語るか
    序文(巽 孝之)


    ◉第八章(ドゥニ・タヤンディエー)
    荒巻義雄「柔らかい時計」—シュルレアリスムとナノテクノロジーのイマジネーション


    ◉第九章(海老原 豊)
    生成AIは作者の夢を見るか?—グレッグ・イーガン『ゼンデキ』の作者機能


    ◉第十章(鼎 元亨)
    ナガサキ生まれのミュータント—ペリー・ローダン・シリーズを中心に


    第五部 現在SFをどう語るか
    序文(巽 孝之)


    ◉第十一章(渡邊 利道)
    エキセントリックな火星—倉田タカシ試論


    ◉第十二章(関 竜司)
    藤本タツキ『チェンソーマン』とZ世代—再帰的モダニズムと〈器官なき身体〉の肖像

    ————

    ◉終章(荒巻 義雄)
    六〇年代からの証言—あとがきに代えて


    索引

    英文イントロダクション  Takayuki Tatsumi

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2020 TAKANASHI SHOBOU

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