著者・訳者 |
著者:清水 英之プロフィール
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ジャンル | 英語教育、英米文学(評論) |
出版年月日 | 2024年6月28日 |
ISBN | 978-4-86780-051-5 |
判型 | A5判型並製5 |
ページ数 | 172頁 |
定価 | 本体1,800円+税 |
在庫 | 在庫有り |
本書は、シェイクスピア英語教育擁護論です!
日本の英語教育の問題点(とくに発音)を再確認したうえで、シェイクスピアの英語そのものを理解する。そして、シェイクスピアと英語教育が融合することを目指そう。
本書を開いて、シェイクスピアの劇や詩を英語で朗々と発音している自分を想像しながら、英語発音の未知なる世界へ旅立ちましょう。
はじめに
第1章
日本人の英語はなぜネイティヴに通じないのか?
第1節 英語のリズムについて
アクセントのある母音の発音について
大きな声で母音を発音する方法について
腹筋を使って母音を発音する方法
腹式呼吸の必要性と声門閉鎖音
英語の子音の機能について
母音の発音における日本語と英語の違い
弱く発音される母音
第2節 英語のイントネーションについて
イントネーションの定義
イントネーション・ランゲージ
下降調のイントネーション
イントネーション・パターン
イントネーションの文法的機能
膠着語とイントネーション・ランゲージの本質的違い
中学校でのイントネーション教育に関する提案
第2章
英語はなぜ日本人には難しいのか
日本語と英語の発音上の根本的違い
第1節 音節という観点からの日本語と英語の発音方法の違い
発声法の違い
舌の動きの違い
「前舌母音」の「前舌」に関する勘違い
英語ではなぜ舌が動かないのだろうか
Cioccolato と chocolat とchocolate
音節とは何か
声門閉鎖の必要性
日本語と英語の母音の発音方法の根本的違い
第2節 英語と日本語の子音発音の違い
声門破裂音と声門閉鎖音は子音と理解する
子音の役割再考
‘With a little bit of luck’の分析
How kind of you to let me come.
日本語と英語の子音の使用法の根本的違い
第3節 英語の発音を教える工夫
母音の発音を教える工夫
子音の発音を教える工夫
英語のリズムを教える工夫
第3章
日本人が英語で考えられない原因
語順の違いと英語音声の特質
第1節 学生たちが受けてきた英語教育の現状
英語学習を始めた時期
1年以上英語圏で暮らした経験がある
英語を学ぶ目的は何か
大学で勉強したい英語学習は何か
中学校、高等学校での英語教育の内容と印象
第2節 英語で話すことの難しさはどこにあるのか
語順の違いを確認する
膠着語とイントネーション・ランゲージの違い再考
英語におけるリズムとイントネーションの重要性
第3節 英語で考えるようになるための工夫
語群ごとに発音して表現を覚える
イントネーションをつけて一文を読み切る訓練をする
会話の訓練をする
第4章
シェイクスピア英語教育擁護論
第1節 現在の日本で求められている英語教育の改善すべき問題点
発音記号を読めない学生たち
カタカナ発音の現状
英語発音上達のための英語教育改革
第2節 シェイクスピア英語に観察できる英語現象の理解
語彙に見られる英語現象
発音上の英語現象(大母音推移)
第3節 シェイクスピア劇を用いる英語教育
Hamlet
Romeo and Juliet
Sonnet XVIII
第4節 シェイクスピア英語を知る喜び
“Honesty”
アイスブレイキング
“Jump”の意味
第5節 イギリス文化を理解するためのシェイクスピア研究
シェイクスピア時代の混乱
シェイクスピア時代の常識
シェイクスピアと英語聖書
シェイクスピアの思想研究
メメント・モリとカルペ・ディエム
“Readiness is all”
おわりに
参考文献
参考資料
シェイクスピア英語教育授業ノートより
第1回
「英語のリズム」:O Mistress Mine
第2回
「英語のイントネーション」:O Mistress Mine
第3回
人間が属する二つの世界:Under the Greenwood Tree
第4回
カルペ・ディエムの世界:Lovers
Romio and Juliet、バルコニーシーン
第5回
人生の空しさについて:Nothing
MacbethのTomorrow Speech
第6回
旧世界の宇宙:Universe
The Merchant of Venice, V. i.より
第7回
旧世界の人間像:What is a Man?
Hamlet, II. ii.より
第8回
神は愛であるという信仰 Mercy Speech
The Merchant of Venice, IV. i.より
第9回
旧世界の崩壊 ハムレットの苦悩:To be, or not to be
第10回
学問とは何か?なぜ人間は学問をするのか
:Schoolboys Love’s Labour’s Lost, I. i.より
第12回
錬金術の世界:“Sonnet No.18 ”
第13回
愛と友情の文学:“Sonnet No.105”
第14回
シェイクスピア英語朗読健康法
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