言語と文化の複数性を土台にして、
国際研究と地域研究が交差する
多様な学びのフィールドへ!
国境や時代の枠にとらわれない越境的な対話のために
世界を通して地域を再発見する学問の旅へ出よう!
はじめに
私たちが世界と向きあうために—国際地域学への招待—(黒田 俊郎)
◉第1部 私たちの課題
序論 真の意味での国際的学びを目指して(柳町 裕子)
第1章 世界 紛争はなぜ繰り返されるのか
1 政治学と平和学の狭間で考える(黒田 俊郎)
2 アイデンティティと紛争—移民政策における包摂と排除の政治—(陳 柏宇)
3 共通性なき共同体を求めて(伊藤 潤一郎)
4 東アジア地域における民主主義と権威主義(権 寧俊)
【コラム】時のタペストリーと平和
—『光のノスタルジア/真珠のボタン』に寄せて—(黒田 俊郎)
第2章 世界の中の地域 グローバルとローカル—私たちにできることは何か—
1 人間の安全保障とSDGs—新型コロナウイルス禍の経験を踏まえて—(伊藤 晋)
2 「地域」からの外国地域研究(穆 尭芊)
3 地球温暖化をめぐる文化人類学
—新潟県加茂市におけるサケ漁の実情から—(古川 勇気)
4 ローカルを見つめ直す実践
—「反・共生」史の環境表象—(小谷 一明)
5 人文地理学で「地域」を知る—新潟を例に—(櫛谷 圭司)
6 「グローバリゼーション」から「ローカリゼーション」へ
—Web3.0時代がもたらす自律分散型社会への移行—(関谷 浩史)
第3章 国際関係 強調か対立か、何故か
1 インド太平洋における対立と協調
—安全保障と経済の視点—(畠山 京子)
2 Peace and War in International Relations (IR) Theory:
An Introduction(Ka Po Ng)
3 実証国際政治学—パワー分布と戦争発生—(広瀬 健太郎)
4 なぜアラブ諸国とイスラエルは対立するのか?
—第三次・第四次中東戦争を中心に—(ミラー 枝里香)
第4章 文 化 文化は誰のものか
1 32人のイワン皇子(水上 則子)
2 「ことば」と「文化」を問う—在日朝鮮人文学—(高橋 梓)
3 魯迅、蕭紅とその“故郷”、そして蕗谷虹児(後藤 岩奈)
4 誰かの/わたしの居場所を探して
—フェミニズム・クィアの想像力—(五十嵐 舞)
【コラム】
漢字文化圏とおカネの話(高久 由美)
第5章 人間と社会 日常に潜む危機とは—感情と構造から考える—
1 ヤマトンチュという怪物について
—現代日本の無意識の植民地主義と「悪の陳腐さ」—(福本 圭介)
2 凡庸な風景と場所の感覚
—復元に向けた環境表象とは—(小谷 一明)
3 社会史におけるソシアビリテと感情への着目
—『マルタン・ゲールの帰還』と『リトル・マーメイド』にみる
ジェンダーと人種—(荒木 和華子)
4 感情から考える法(新井 貴大)
【コラム】
人に寄り添う道具(野本 洋平)
◉第2部 これからの言語教育
序論 Language and Language Education as Tools for understanding and Adapting to the Changing World
変化する世界の理解と適応を可能にするツールとしての言語と言語教育
(Howard Brown)
1 Internationalization of Higher Education(Howard Brown)
2 From high school to university English:
Experiences and reflections(John Adamson)
3 From Emergency Remote Teaching to Post-COVID Times:
Teachers and Educational Technology(Melodie Cook)
4 韓国語の特徴から考えるこれからの言語学習
—外国語学習のすすめ—(金 世朗)
5 多文化共生時代における日本語教育(宮﨑 七湖)
6 学校文化と言語教育
—私たちはなぜ学校に通うのか?—(茅野 潤一郎)
7 英和辞典の今後の展望と英和・英英辞典の活用法について(田畑 圭介)
8 ChatGPTの時代における英語学習を考える(峯島 道夫)
9 外国語を学ぶ意義—生成文法理論の視点から—(佐藤 英志)
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