• 小鳥遊書房

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Details of the book書籍詳細

新刊
ハートの図像学
共鳴する美術、音楽、文学
  • 変幻自在なハートの謎多彩な図像とともに迫る。

    著者・訳者
    監修:須藤 温子プロフィール
    編著:木村 三郎プロフィール
    編著:植月 惠一郎プロフィール
    ジャンル 美術、文学、音楽
    出版年月日 2024年5月10日
    ISBN 978-4-86780-025-6
    判型 A5判並製
    ページ数 320頁
    定価 本体2,800円+税
    在庫 予約受付中

    「心臓」にして「心」でもある
    「ハート」とはいったい何のシンボルなのか?

    ヨーロッパ文化を通して哲学・医学・宗教・芸術・文学の歴史が織りなす
    変幻自在なハートの謎多彩な図像とともに迫る。

    ◉はじめに(須藤温子)

    第 一 部
    ハートの文化史——哲学・医学・美術・文学(須藤 温子)

    マンモスの心臓
    古代〜中世
    古代エジプトで描かれた最古のハート——耳のついたハート
    ハートの語源
    世界最古のハート型容器—神に生け贄の心臓を捧げるために
    古代エジプトの心臓—心臓の計量
    哲学と宗教における心臓—心臓か脳か
    ミクロコスモスとしての心臓
    善悪の判断と良心
    脳と心臓—外科手術
    医学(古代〜中世)
    心臓を医学的にとらえる 古代エジプト、古代ローマ帝国
    アリストテレス
    ガレノス
    失われた医学の知識——アラビア医学を経てふたたびヨーロッパへ

    ★心臓の部屋とかたち(1)——古代サレルノ医学校とコンスタンチヌス・アフリカヌス
    施療施設としてのベネディクト修道院

    ★心臓の部屋とかたち(2)松かさ型やヘーゼルナッツ型の心臓—中世
    解剖により可視化されたリアリティ
    心臓の中の謎めいた(黒)点—血液とプネウマの循環

    ★心臓の部屋とかたち(3)解剖学における心臓
    ——ヨハネス・パイリクとレオナルド・ダ・ヴィンチ
    レオナルド・ダ・ヴィンチ
    解剖図解における心臓
    心臓—肺
    気管—心臓あるいは気管—心臓—肺
    気管—肺—心臓—肝臓
    芸術(美術・文学)(中世〜)

    ★心臓の部屋とかたち(4)——くぼみのある心臓の出現(一四世紀)
    芸術(美術・文学)(中世〜)
    ブルクハルト・フォン・ヴォルムス(九六五頃〜一〇二五年)
    『梨物語』—差し出される心臓
    アモル、ヴィーナス、ミンネ夫人—愛の神々と世俗の愛
    傷ついた心臓
    『マネッセ写本』(一二八〇頃〜一三三〇年頃)
    『キリストと恋する魂』(一五〇〇年頃)
    聖女カタリナ——心臓の交換
    《ヴィーナスと恋人》と《愛の魔法》
    《ヴィーナスと恋人》と〈五つの聖痕とキリスト〉(一五世紀)
    心臓を食べるなかれ(cor ne edito)—嫉妬と慈愛
    感情のありかとしての心臓—ハートは「慈悲」を表すものへ
    「清貧」と「貞節」のアレゴリーに
    描かれた心臓
    慈愛の擬人像
    三分割埋葬——心臓の埋葬
    ハプスブルク家の心臓
    心身分離の観念とトルバドゥール
    心臓物語——食べられた心臓

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    【コラム】ハートの伝説いろいろ(須藤 温子)

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    第 二 部
    ハートの諸相

    ◉中世フランスの文学テーマ「愛の嘆き」とハートの形象化
    (徳井 淑子)

    ◉ハートのエンブレムペトラルカからヘフテンへ
    (伊藤 博明)

    ◉ウィザーの燃える心臓と祭壇一七世紀イギリスのエンブレムの事例
    (植月 惠一郎)

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    インテルメッツォ

    ◉歌と「クオーレ」 (斉田 正子)

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    ◉人魚の魂・男の心臓『ウンディーネ』、『人魚姫』、『漁師とその魂』
    (須藤 温子)

    ◉聖心イメージとハプスブルクの聖人たち金羊毛騎士団を手がかりに
    (蜷川 順子)

    ◉小道具、大道具、そして役者としてのハート西洋一五世紀後半〜一七世紀前半の視覚上の作例を中心に
    (木村 三郎)
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    【コラム】《心臓に毛の生えた》発表若桑みどりさんの思い出
    (木村 三郎)
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    ◉あとがき (須藤 温子)

    ◉編集後記 (木村 三郎)

    人名索引

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