多層のヴェールの奥に潜む「アナイス・ニン」を読み解く。
著者・訳者 |
著者:矢口 裕子プロフィール
|
---|---|
ジャンル | アメリカ文学 フランス文学 |
出版年月日 | 2023年11月30日 |
ISBN | 978-4-86780-033-1 |
判型 | 四六判並製 |
ページ数 | 280ページ |
定価 | 本体2,600円+税 |
在庫 | 在庫あり |
日記、創作、書簡……
多層のヴェールの奥に潜む
「アナイス・ニン」を読み解く。
ミラー夫妻との両性愛、父とのインセスト、重婚……蠱惑的なニンのテクストを精読。「昨日の女を脱ぎ捨て、新しいヴィジョンを追い求め」るための手がかりを探る。
【主な目次】
はじめに
第1章 『アナイス・ニンの日記』:いまだ小説に描かれないもう一人の女
第2章 性/愛の家のスパイ:『ヘンリー&ジューン』から読み直すアナイス・ニン
第3章 想像の父を求めて:『インセスト』論への前奏曲
第4章 『インセスト』:書くこともまた侵犯である
第5章 『近親相姦の家」で夢見る分身たち:シュルレアリスム・映画・アルトー
第6章 アナイス・ニンの埋められた子ども:『人工の冬』パリ版という旅
第7章 反『ヘンリー&ジューン』:小説としての「ジューナ」
第8章 精神分析:父/娘の誘惑
第9章 「リリス」:父の娘でなく、母の娘でなく
おわりに
ご注文