慶應義塾大学での最終講義「最後の授業」、著者のライフワーク「作家生命論」を収録!
著者・訳者 |
著者:巽 孝之プロフィール
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ジャンル | 人文・文化 海外文学 |
出版年月日 | 2022年8月31日 |
ISBN | 978-4-909812-95-7 |
判型 | 四六判上製 |
ページ数 | 280ページ |
定価 | 本体2,400円+税 |
在庫 | 予約受付中 |
日米慶應の三重文化(Triculture)!
環太平洋的、文化横断的、脱領域的な理論を得て脱アメリカ的アメリカ研究を照射する、そして、福澤諭吉を起源とする文化融合の想像力を深化させる思索の記録。
慶應義塾大学での最終講義「最後の授業」、著者のライフワーク「作家生命論」を収録!
目次
はじめに
最終講義の物語学
第一部
最後の授業—慶應義塾とアメリカ
0. 序説—最初の授業
1. ドーデ「最後の授業」と普仏戦争(一八七〇—七一)
2. 「失われた大義」(the Lost Cause)と南北戦争(一八七—〇七一)
3. キャプラ「スミス都へ行く」と負け戦
4. 福澤諭吉の環太平洋スペクトラム—「痩我慢の説」と明治維新(一八六八)
5. 結語—物語の瞬間
第二部
モダニズムと慶應義塾—世界文学の曙
0. 序説 福沢諭吉の逆説
1. 慶應義塾のモダニズム前史
1—1. 早すぎた碩学:大秀才トマス・サージェント・ペリーの失敗
1—2. 三田文学の胎動:放蕩息子・永井荷風の成功
2. ガートルード・スタインとモダニズム最盛期
3. エズラ・パウンドの極東:ヨネ・ノグチ登場
3—1. 世紀転換期のジャポニズム
3—2. フェノロサ・コード
3—3. 英語俳句の起源:甦る荒木田守武
4. バベル以後のモダニズム:ヨネ・ノグチから西脇順三郎へ
4—1. エリオットは蕎麦を食すべし
4—2. 国際詩人ノグチをめぐる論争
4—3. 西脇順三郎または引用と翻訳の詩学
5. 結語 世界文学の曙—西脇順三郎『ヨーロッパ文学』を読む
第三部
作家生命論の環大陸—来るべきアメリカ文学思想史
0. 序説—漱石、エマソン、ウェルズ
1. トマス・サージェント・ペリーの社会進化論的文学史
2.「作者の死」と作品の再生
3. トウェインとミレー—円熟期の『晩鐘』
4. アメリカにおけるミレー神話
5. ポー、トウェイン、ウォン
6. 自己剽窃の効用、またはメタフィクションの進化
7. 結語—『白鯨』を書く 二十一世紀
おわりに
慶應義塾とニューヨーク
慶應義塾とアメリカ関連年表
索引
Synopsis
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