「著者マーク・トウェインが「はじめに」で、本作は少年少女を対象にしているが、大人たちにも読んで欲しい、と述べている。実際、この「はじめに」の文章にも、子どもが読むと「そうなの」と思うだけだが、大人が読めばなるほど「うまい」と感心する、著者の博識ぶりを示す箇所がさりげなく織り込まれている。つまり子どもが読んでも十分面白いが、大人が読めばこの本の神髄がわかる、よってこの本は重層的に書かれていて、各知識レベルでそれぞれ楽しめるように仕組んだ、と言っているようだ。」
(「訳者あとがき」より)
トム・ソーヤーの冒険/目次
第1章 どーこーなーのートム/ポリーおばさんの決心
/トム 口笛を練習する/お前は誰だ/こっそり帰る
第2章 たまらない誘惑/下心いっぱいの行動/だまされた素直な人たち
第3章 将軍トム・ソーヤー/勝利と戦利品/惨めな幸せ
/やってもダメ、やらなくてもダメ
第4章 頭の体操/日曜学校へ行く/教会長/パフォーマンス
/トム、大いに褒められる
第5章 評判の牧師さん/教会にて/最高の山場
第6章 自己点検/歯医者さん/真夜中のおまじない/魔女と悪魔
/押したり引いたり/至福のとき
第7章 条約は締結された/おませな練習/うっかりミス
第8章 トム、決心する/名場面を演じる
第9章 恐ろしい状況/重大事件発生/インジャン・ジョーの説明
第10章 厳粛な誓い/間違って悔い改め/ムシはムチより辛し
第11章 マフ・ポッター現われる/うずくトムの良心
第12章 トム、慈しみの心を示す/ポリーおばさん降参する
第13章 若き海賊たち/集合場所へ/キャンプ/たき火を囲んで
第14章 隠れ家の生活/思わぬ展開/トム、隠れ家から抜け出す
第15章 トム聞き耳を立てる/騒ぎを知る/海賊仲間への報告
第16章 海賊、楽しみが一杯/トム、秘密を明かす/海賊痛い目に遭う
/真夜中の急襲/インディアンの戦い
第17章 今は亡き英雄たちの思い出/トムの秘密はこのため
第18章 トムの本音が探られる/素晴らしい夢/ベッキー・サッチャーなんてなんでもない
/トム、嫉妬に燃える/どす黒い復讐
第19章 トム、真相を語る
第20章 ベッキーの迷い/トムの騎士道精神
第21章 若者らしい語り/うら若い乙女のエッセ
/長ったらしい幻影/少年たちの復讐達成
第22章 裏切られたトムの信念/天罰を観念
第23章 マフ・ポッターの友達/法廷のマフ・ポッタ/マフ・ポッター助かる
第24章 トム、村の英雄/栄光の日々と夜な夜なの恐怖
/インジャン・ジョーを追え
第25章 王様とダイヤモンド/財宝探し/死人と幽霊
第26章 幽霊屋敷/眠たがりの幽霊/箱一杯の黄金/ツキがなかった
第27章 夢かうつつか/ふたりの若き探偵
第28章 2号はここか/ハック見張りをする
第29章 ピクニック/ハック、インジャン・ジョーを追跡
/「復讐」のやり方/未亡人を守れ
第30章 ウエールズ人の報告/ハックしどろもどろ/広まる話
/大問題発生/潰え去る希望
第31章 探検/恐怖の始まり/洞窟に迷い込む/真っ暗闇/ぬか喜び
第32章 トム、脱出行を語る/トムの敵、もう手出しできない
第33章 インジャン・ジョーの運命/ハックとトム、話を付き合わせる/洞窟へ
/幽霊から身を守る/ダグラス未亡人邸での歓迎会
第34章 ネタばらし/不発に終わったジョーンズさんのサプライズ
第35章 新生活の始まり/可哀想なハック/次なる冒険へ
訳者あとがき
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