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Details of the book書籍詳細

メディアと帝国
19世紀末アメリカ文化学
  • 無限に広がるメディア・ネットワークの起点を見つめ、
    19世紀末アメリカの文化学とその批評的可能性を再考する。

    著者・訳者
    著者,編著:塚田 幸光プロフィール
    ジャンル 文化/評論
    出版年月日 2021年12月27日
    ISBN 978-4-909812-77-3
    判型 四六判上製
    ページ数 382
    定価 本体3,700円+税
    在庫 在庫あり

    19世紀末、それは映像と戦争の世紀への序章であり、
    「帝国アメリカ」が目覚める瞬間に他ならない。

    「帝国」とは、中心も境界もない権力形態の別名であり、増殖する網状の欲望に他ならない。だが、
    今日、アメリカを表象する「メディア」こそが、網状のネットワークを全開する新世代の帝国ではないのか。本書に収めた13編の論考によって、無限に広がるメディア・ネットワークの起点を見つめ、19世紀末アメリカの文化学とその批評的可能性を再考する。

    ◉序 メディアと帝国(塚田 幸光)

    第I部  アメリカ帝国の明暗(キアロスクーロ)

    第1章 19世紀転換期アメリカの万博とオリエンタル・ダンス
    (宗形 賢二)

    第2章 ボディビル世紀末:ユージン・サンドゥと帝国の「身体」
    (塚田 幸光)

    第3章 エドウィン・S・ポーターの世紀転換期アメリカ:初期映画と文化ナショナリズムの黎明
    (中垣 恒太郎)

    第4章 帝国崩壊のヴィジョン:『死霊のえじき』と〈スペイン的なもの〉(小原 文衛)

    第Ⅱ部  ユートピア/ディストピア世紀末

    第5章 世紀転換期アメリカにおける支配の欲望:オズ、サンタクロース、ユートピア
    中山 悟視) 

    第6章 イグナティウス・ドネリーと世紀転換期アメリカの終末論的欲望:ディストピア、ポピュリズム、ハルマゲドン
    (細谷 等)


    第Ⅲ部  多層のアメリカ:絵画、写真、文学

    第7章 アメリカン・アートの誕生:移民サダキチ・ハートマンと愛国的芸術論
    (小笠原 亜衣)

    第8章 西部表象と帝国主義のポリティクス:19世紀末メディア論に向けて
    (小谷 一明)

    第9章 燃え上がる枠組、消尽する描写:スティーブン・クレインにおける写真的無意識、近接性、死
    (髙村 峰生)

    第10章 逃亡の果ての帝国:エドガー・アラン・ポーの中編小説「ハンス・プファアルの無類の冒険」を再読する
    (池末 陽子)


    第Ⅳ部  帝国のアーキテクチャ

    第11章 文化ナショナリズムがかたちを整える時:世紀転換期のアイヴズからハイブラウ表象を追う
    (村上 東)

    第12章 セオドア・ローズヴェルトとマーク・トウェインのアメリカの原理をめぐる闘争:19世紀末アメリカ帝国主義、クロスメディア・バトル、カウンターとしての文学的想像力
    (河田 英介)

    第13章  英国ショップ・オーナーの「居場所」、あるいはグローバル・シティズンシップという夢:消費の帝国アメリカの勃興?
    (大田 信良)———————————————————————————————————

    索引     

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2020 TAKANASHI SHOBOU

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