著者・訳者 |
著者:小笠原 亜衣プロフィール
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ジャンル | |
出版年月日 | 2021年3月31日 |
ISBN | 9784909812551 |
判型 | A5判上製 |
ページ数 | 300 |
定価 | 本体3,000+税 |
在庫 | 在庫あり |
序 章 アヴァンギャルド・ヘミングウェイ
0.パリ前衛の刻印
1.祝祭のパリ
2.スタインの薫陶
3.ジャンル越境の芸術実験
第一部 前衛の衝撃——祝祭都市パリへ
第一章 セザンヌが連れてきた近代——絵画の知覚、散文の身体
1.身体的散文を求めて
2.セザンヌ絵画の「風景のつくり方」
3.「大きな二つの心臓のある川」
4.ロレンスの卓見、芸術の身体
5.セザンヌの空間——遠くにあってなお大きな山
6.ヘミングウェイと「世界の手ざわり」
第二章 スタインの教えとピカソの誠実——断片、空間、氷山理論
1.セザンヌのこどもたち
2.スタインのセザンヌ——「部分」へ
3.スタインの実験——瞬間の詩学
4.スタインの教えと『われらの時代に』
5.ピカソの誠実と氷山理論
第三章 ヘミングウェイ・メカニック——ニューヨーク・ダダと機械の眼
1.奇妙な習作「神のしぐさ」
2.アンダソンの教育
3.ニューヨーク・ダダ・コネクション
4.「機械」という芸術的主題
5.アート・メカニック
6.まるでカメラのように——『われらの時代に』の語りの実験
◉コラム1 近くて遠いココ・シャネル
第二部 戦争の衝撃——近代の通奏低音
第四章 疾走する散文——「ぼくの父さん」の映画的文体と「やつら」の不条理
1.不遇な短編「ぼくの父さん」
2.「ぼくの父さん」の文体実験——映像をもとめて
3.シネマの時代の散文実験
4.Theyとは誰か——この世の不条理
◉コラム2 ムッソリーニとクレー、あるいはパリの空腹
第五章 瞬間の生、永遠の現在——『日はまた昇る』とジュナ・バーンズ『夜の森』
1.一九二一年、パリのアメリカ人たち
2.移動性の詩学
3.「瞬間」へ向かう
4.『日はまた昇る』——瞬間の生、永遠の現在
5.『夜の森』——彷徨、脱中心、無化する生
◉コラム3 夢とミロ『農園』
第六章 眠れない近代——ホッパー『ナイトホークス』と「殺し屋」「清潔で明るい場所」
1.光の画家ホッパー
2.構図とハードボイルド
3.省略の技法
4.共鳴する二作品——光と苦悩
5.不眠症の同胞愛
6.神の光、電灯の光
7.眠れない男たち——戦争と祈りの身振り
第三部 視覚性の衝撃——まなざしの欲望
第七章 『エデンの園』の視覚性——『考える人』には見えないもの
1.反映する視覚性
2.見る男/見られる女
3.キャサリンの不満と身体の戦略
4.「彫刻のように」なること
5.視覚性の攪乱、セクシュアリティの混乱
6.見るヘテロセクシュアル/見られる(見えない)ホモセクシュアル
7.強いられた視覚と不可視のもの——誰の欲望か
第八章 幻視する原初のアメリカ
——「まずアメリカを見よう」キャンペーンとヘミングウェイの風景
1.ヘミングウェイの最期の風景
2.愛国的キャンペーンと旅のイデオロギー
3.西部の神話化——時を遡行する旅
4.始源の地への欲望
5.幻視する原初のアメリカ——未だ見ぬ過去への遡行
◉コラム4 ドライな街と二人のモダニスト
終 章 辺境(ウィルダネス)の声を聴け——芸術家ヘミングウェイのアメリカ性
1.米芸術の遠近法——対ヨーロッパ
2.ヘミングウェイのアメリカ性(1):無窮の現在性とリアリズム
3.ヘミングウェイのアメリカ性(2):辺境の声
あとがき(初出一覧を含む)
索引
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