《ノベライズ》が読みたくなる、あの名作をもう一度観たくなる、 偉大なるノベライゼーションの世界へようこそ!
著者・訳者 |
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ジャンル |
映画 英米文学(評論) |
出版年月日 |
2020年1月30日 |
ISBN |
9784909812261 |
判型 |
4-6 |
ページ数 |
208ページ |
定価 |
本体2,000円+税 |
在庫 |
在庫あり |
アダプテーション論の最前線へ!
ウディ・アレン、アーサー・C・クラーク、スーザン・ソンタグらに疎まれ、
業界ではノベルではなく、ノベルティとして扱われてきた
映画ノベライゼーション作品。
しかし、およそ100年間にわたるその歴史をひもとくならば、
もはやノベライゼーションを抜きにして、映画は語れなくなるだろう。
《ノベライズ》が読みたくなる、あの名作をもう一度観たくなる、
偉大なるノベライゼーションの世界へようこそ!
【本書で扱う主な映画】
『マンハッタン』
『オーメン』
『ジゴマ』
『メトロポリス』
『紳士は金髪がお好き』
『キング・コング』
『ゴジラ』シリーズ
『勝手にしやがれ』
『ブレスレス』
『スター・ウォーズ』シリーズ
『ジョーズ』
『カプリコン・1』
『トータル・リコール』
『かいじゅうたちのいるところ』
『サイコ』
『カサブランカ』
『2001年宇宙の旅』
『ある愛の詩』
『宇宙戦艦ヤマト』
序 章 ウディ・アレンはノベライゼーションがお嫌い
作家の反論、プロデューサーの説得
一九七〇年代のノベライゼーション・ブーム
豊饒なる映画ノベライゼーションの世界
第1章 ノベライゼーションの夜明け
文化的トランスレーションとしての機能
テア・フォン・ハルボウとアニタ・ルースの翻訳紹介
『キング・コング』は誰のもの
『ゴジラ』と原作者の距離
第2章 小説化するゴジラたち
『ゴジラ』、さらなるノベライゼーションへ
一九五〇年代のリアルはどこにあるのか
「歴史化」されるゴジラ
ハリウッドのノベライゼーション
「ゴジラ」か「ガッズィラ」か
第3章 『勝手にしやがれ』はどこまで勝手にできるか
ソンタグのゴダール
映画愛とキャンプは両立するか
リメイクとノベライゼーション
賢い裏切りと愚鈍な忠誠:『勝手にしやがれ』と『ブレスレス』
第4章 ノベライゼーションの黄金期
ノベライゼーション・バブル
アダプテーションとノベライゼーション
いかにして小説版『ジョーズ2』は映画本編を凌いだか
小説『オーメン』の完成
第5章 ノベライゼーションの現実
コラボレーションの取り分:ノベライゼーションとオリジナル・ストーリーの違い
『スター・ウォーズ』の拡張宇宙とビックバン
ゴーストライティングの依頼
複数のノベライゼーション︱︱英米の『カプリコン・1』
主人公の名前が変わるとき︱︱『トータル・リコール』の紆余曲折
一九七九年の脚本
第6章 『かいじゅうたちのいるところ』を探して
ワイルド・シングズとは誰か
「かいじゅうたち」の映画化と小説化
アダプテーションとしてのノベライゼーション
センダックとの対立
オオカミ少年、ビースト、そしてカエル目の男
毛むくじゃらのノベライゼーション
第7章 メタ・ノベライゼーションのすすめ
ポストモダン文学の「映画小説」
《二十四時間サイコ》の映像体験
デリーロの「メタ・ノベライゼーション」
ロバート・クーヴァーの実践
解放される「鳥たち」
終 章 グレート・ノベライゼーションの夢
2001年ノベライゼーションの旅
主人と従者
ノベライゼーションは「国民文学」に抗する
グレート・アメリカン・ノベライゼーション
現代日本のノベライゼーション
【年表】ノベライゼーション抄史
あとがき