プロフィール
Charles Tunnicliffe
1901年、英国北西部の町マックルズフィールドの南にある自然豊かな小村ラングリーで生まれる。20エーカー程の農地で、両親が飼育している色々な家畜に触発されて、彼らを幼い頃から描き始め、並外れた画才を示した。奨学金を得て、ロンドン王立美術大学を優秀な成績で卒業した。ヘンリー・ウィリアムスンの児童向け小説『かわうそタルカ』(日本語版は福音館、1983)に挿絵として23枚の木版画と16枚の線画を載せ大成功を収め、以後彼の七つの物語の挿絵を描いた。1930年代には鳥や野生動物の挿絵の注文が増え、幸運にもこの時期、鷹匠の世話で生きたハヤブサ、オオタカ、ハイタカ等を近くで描写する機会を得たり、動物学者の好意で多くの鳥の標本を目にし、彼らを細部にわたって正確に描く知識を身につけた。1947年以降、故郷近くのアングルシー等に住み、そこでの暮らしを綴った挿絵入りの自著Shorelands Summer Diaryをはじめ、Wonders of Nature、Bird Portraiture、How to Draw Farm Animals、Mereside Chronicle、Birds of the Estuary等の著作がある。彼は風景画家としても活躍し、木版画、銅版画、水彩画、油絵で優れた作品を残した。1979年に他界したが、彼の挿絵が掲載された書籍は400冊以上に上るといわれている。
関連作品一覧