プロフィール
19世紀マサチューセッツ州アマストにて生涯を過ごした隠遁詩人。生前、匿名で発表された詩はわずか10篇。没後出版された詩集(1890年)によって知られるようになる。トマス・ジョンソン編集の詩集(1955年)によって、初めてその詩の全貌が明らかになる。現在の定本は、ジョンソン版を修正したラルフ・フランクリン編集『エミリ・ディキンスン詩集』(1998年)と、詩人の草稿を忠実に再現したクリスタン・ミラー編集『エミリ・ディキンスンの詩 ー 詩人が遺したかたちのままで」(2016年)であり、約1800篇の詩を収める。友人や知人に送られた書簡には、散文と韻文が混淆した独特の文体があり、新たな注目を集めている。文学だけではなく、音楽や美術など幅広いジャンルに、大きな影響を与え続けている。
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