この先の見えない生きづらい「現在」だからこそ心理臨床士が読解する試み。
著者・訳者 |
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ジャンル |
人文 思想 |
出版年月日 |
2020年9月15日 |
ISBN |
9784909812414 |
判型 |
A5 |
ページ数 |
248 |
定価 |
本体2,500円+税 |
在庫 |
在庫有り |
目に見えない「現在」をどうとらえるか……。
吉本の『マス・イメージ論』は、〈現在というものを、言葉の意味ではなく、像あるいは地形図でとらえようとした書物〉である。
吉本がとらえようとした1980年代という「現在」は、正体不明の歴史的大転換期にあった。
『共同幻想論』『言語にとって美とはなにか』の〈イメージ版〉でもある『マス・イメージ論』を、
この先の見えない生きづらい「現在」だからこそ心理臨床士が読解する試み。
○目次
序 論
はじめに
『マス・イメージ論』の全体構成
『マス・イメージ論』を概観する
12論考の概要と流れを押さえる
問題設定
本 論
『マス・イメージ論』12論考を読む
【1】 「世界はどう変化したか」
(1)変成論
(2)停滞論
(3)推理論
(4)世界論
(5)差異論
(6)縮合論
(7)解体論
【2】 「言語表現はどう変化したか」
(8)喩法論
(9)詩語論
(10)地勢論
(11)画像論
(12)語相論
結 語
あとがき / 主要引用・参考文献